Nゲージ アグレッシブ制作

Nゲージ アグレッシブ制作

カラー着色したNゲージレールは定期的なメンテナンスが必要な理由

Nゲージの楽しみ方のひとつに、レイアウトの作成があげられます。レイアウトとはジオラマとも呼ばれる、情景模型のことです。合板などをベースとして線路を配置して、さらに山や川や町並みなどを再現することで、リアルな風景の中を走行する車両の様子を楽しむことができます。
レイアウトの作成には様々な技法がありますが、よりリアルな風景を表現するために、線路のカラー着色を行う人が多いようです。

Nゲージの線路には幅9ミリの共通規格が採用されており、プラスチック素材の枕木(道床)と金属素材のレールで作られています。ただしピカピカの線路をレイアウトに組み込むと実感が乏しいため、カラー塗料で着色してリアル感を高める手法が幅広く採用されているのです。実際の鉄道を観察するとわかるのですが、鉄道の線路は車両のブレーキによる金属粉などで、錆色に汚れています。
光沢を抑えた艶消しの茶色系塗料で、レイアウトに設置した線路のカラー着色を行うことで、より現実の鉄道に近い風景が再現できるのです。

レール

ただしこの時に線路全体を塗装してしまうと、車両の運転に支障をきたすことになります。Nゲージの線路には車両に搭載されたモーターを動かすための電気が流れており、線路と車輪との接触面までを塗料で覆ってしまうと、車両に電気が伝わらなくなってしまうのです。線路に着色する際には車輪との接触面に塗料が付着しないように、くれぐれも注意をしながら作業を行ってください。作業後のメンテナンスとしては線路の車輪との接触面を、目の細かい紙やすりで磨く作業がおすすめです。作業により車両に電気が伝わりやすくなり、快適に運転を楽しむことができます。